遠隔患者マネジメント搭載の自動腹膜透析に関するエビデンス
双方向の遠隔患者マネジメント(RPM)テクノロジーを搭載した自動腹膜透析(APD)サイクラーの利点は、多くのエビデンスによって裏付けられています。
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RPMを備えたAPD活用は入院を減少させる可能性がある
RPMテクノロジーを搭載したAPDサイクラー導入は、臨床転帰の向上につながるかもしれません。 RPM活用することで医師や看護師は事前のモニタリング内容に基づいた積極的な治療等が可能となり、APD患者は病院やクリニックでの滞在時間を短縮できます。これにより治療アドヒアランスが向上し、合併症のリスク軽減につながる可能性があります。2
多施設共同後ろ向きコホート試験では、RPMを備えたAPDを使用する患者とRPMのないAPD使用患者とを比較して、入院率と入院期間が統計的に有意に低かったことが示されました。2
要約
APDシステムと統合された遠隔マネジメントテクノロジーは、治療アドヒアランスを向上させ、治療中の問題発生に際しても早期介入の可能性を高めます。2
RPMを備えたAPDで治療した成人新規患者の臨床転帰を、APDのみで治療した患者と比較しました。RPMを備えたAPDを使用する患者とRPMのないAPD使用患者とを比較すると、入院率と入院期間が統計的に有意に低かったです。2
根拠
APDシステムと統合された遠隔マネジメントテクノロジーは、患者と医療チームの両方に強力なツールを提供します。このツールはコミュニケーションを強化することで、治療アドヒアランスを向上させ、治療中の問題発生に際しても早期介入の機会を提供できる可能性があります。2
この試験の目的は、遠隔患者マネジメントの有無にかかわらず、自動腹膜透析を受けている成人新規患者の入院率を比較することでした。2
方法
遠隔モニタリングありの場合となしの場合でAPDを受けている成人の新規患者を対象に、多施設共同の後ろ向きコホート試験を実施しました。患者は、2016年10月1日~2017年6月30日に、コロンビアの腎臓治療サービスネットワーク内の腎臓専門クリニック28カ所から登録されました。2
傾向スコアマッチングを使用して、患者を1:1でマッチングしました。RPMを備えたAPD治療群とRPMなしのADP治療群で、それぞれ63名を対象としました。入院および入院日数が1年間にわたって記録されました。2
結果
RPMを備えたAPD患者群では、RPMのないAPD患者群と比較して、入院率(39%減少)および入院期間(54%減少)が統計的に有意に減少しました。2
遠隔マネジメントプログラムを備えたAPDサイクラーを導入すると、入院率や入院日数などの臨床転帰が向上する可能性があります。2
RPMは積極的な患者ケアに費やす時間を増やす可能性があります
APDとRPMを組み合わせることで、治療アドヒアランスを向上させ、治療中の問題発生に際しても早期介入の機会を提供できる可能性があります。
積極的な患者マネジメント活用により、医師や看護師は、事後対応または緊急事態としてではなく、先を見越し予防的なアプローチとして患者さんのケアや治療を行うことができます。
ある評価研究によると、PD担当看護師がRPMを活用したところ、RPMなしの場合には2%であった積極的患者ケア活動に費やす時間がRPMありの場合では34.3%に増加し、事後的な対応に費やす時間は減少したと報告されています。3
要約
RPMシステムは、透析治療データを医療機関へ自動的送信し、医師や看護師はAPDサイクラーの治療プログラムを遠隔で調整することができます。。RPMが患者マネジメントや医療従事者の業務効率向上に役立つかを特定するために、PD担当看護師4名を対象に、積極的ケア、事後対応ケア、日常的ケアに費やした時間の割合をモニタリングしました。積極的患者ケア活動に費やす時間は、RPMなしの場合には2%でしたがRPMを導入した場合では34.3%に増加しました。3
根拠
双方向のRPMテクノロジーを搭載した新しいAPDサイクラーにより、看護師は透析治療の詳細をタイムリーに遠隔から確認、臨床的問題を積極的に管理し、必要に応じて治療プログラムを変更できるようになります。在宅APD患者のケアにおいてRPMが看護師の行動や業務に与える影響を評価し、RPMが患者マネジメントと医療従事者の業務効率向上に役立つかどうかを特定することは重要です。3
方法
英国の病院4カ所のPD担当看護師4名を対象に、RPMを備えたAPDの使用前(2015年7月~2016年7月、RPMを備えたAPD導入前)と、RPMを備えたAPD使用後(2016年9月~2017年3月、RPMを備えたAPD導入から6~14カ月後)を観察しました。3
PD担当看護師が種々の業務に費やした時間とその業務の具体的内容を記録するツールが設計されました。
積極的な業務:予測的、予防的、変化志向的(例:医師との話し合い、患者との電話/訪問、日々の透析履歴確認)
事後対応的な業務:応答的な業務(例:緊急時の患者応対やアセスメント)
日常的な業務:定期的に計画されている活動(例:予定されているチューブ交換やチーム間の協議)3
結果
看護師の活動は、RPMなしの場合には2%であった積極的な業務に費やす時間がRPMありの場合では34.3%に増加しました。RPMの導入後、患者の事後対応業務に費やされる時間は43.5%から27%に減少し、日常的な業務時間は10%減少しました。。3
RPM活用は、日常的な業務や事後対応的業務にかかる時間を減少させることで、医師や看護師が積極的な業務に費やす時間を増やす効果的な方法となる可能性があります。3
「ヴァンティブ」は、Vantive Health LLCまたはその関連会社の商標です。
参考文献
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Firanek C, Salas M, Gellens M, Gatesman RD, Wiebenson D, Sloand J. Discrepancy between prescribed and actual APD prescription delivery: Identification using cycler remote management technology. Neph Dial Trans. 2017;32(suppl 3):iii633.
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Sanabria M, Buitrago G, Lindholm B, et al. Remote patient monitoring program in automated peritoneal dialysis: impact on hospitalizations. Perit Dial Int. 2019;39(5):472-478.
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Wood E, McCarthy K, Roper M. Remote monitoring of peritoneal dialysis: evaluating the impact of the Claria Sharesource system. J Kidney Care. 2019;4(1):16-24.
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Firanek C, Knowles M, Sloand J. Impact of remote patient management in hospitals conducting APD: shifting the nursing care paradigm. Neph Dial Trans. 2017;32(suppl 3): iii300.